2008-05-28から1日間の記事一覧

私は、一度きりという不可逆のよろこびに、微笑した (1)

幼女の爆弾で滅び去った街を抜け、幼女の毒で汚染された丘を歩いた。幼女の毒に冒された体は、鎮痛剤の悩ましい暖かさに浸り、足取りは浮遊するような軽やかさだ。 昨夜の雨に拭われた空は高く、慈愛の色を湛えながら、練馬の大根畑の鳶色をした土塊を照らし…