2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

トルストイ 『イワン・イリッチの死』 СМЕРТЬ ИВАНА ИЛЬИЧА [1886]

憫笑のもたらす報復の効果に、延性や選別性を持たせたい。あるいは、結果的に憐れみへと至ったような偶発性がほしい。ようやく露見した唯一の好意に配慮したい気分があるし、そもそも報復が自覚されたら憐情にならず、優越感のゲームに敗北するからだ。文芸…

ジッド 『狭き門』 La Porte étroite [1909]

/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) . | (__人__) 母親のトラウマだけでは実用的な根拠に欠けがちな | ` ⌒´ノ 幸福の貧乏性も、乏しいからこそ、禅問答モードが . | } 可解性に対抗できる、という面もある。 . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、…

不自由が倫理的な根拠を与える『君が望む永遠』

水月との同棲が孝之の背徳感を煽っても、プレイヤーであるわれわれに及ぼす効果は少ない。なぜなら、遙を捨てる決定はわれわれの与り知らぬところでライターにより恣意的になされたからだ。つまり、われわれにとってみれば責任の根拠に欠ける。しかし他方で…

萌え絵の練習

小林源文的な解

戦車大隊の本部中隊などをお話に使えば、個別のドンパチが戦術的な見通しと効率的に併走できる。情報将校や当直将校が大隊長車の砲手だったり装填手だったりするからだ。