2009-06-29から1日間の記事一覧

当事者不在の文明批評 『巨人と玩具』 [1958]

高松英郎の万能感が序盤でわれわれを魅了すればするほど、彼の野望がよくわからなくなる。役員の座を狙うにしても、シャブを打ってまで狂騒しては、造形の一貫性に齟齬が出る。他社との競合をモンタージュで扱うと割り切ったためか、苦しさのシグナルを一方…