2009-07-29から1日間の記事一覧

若尾文子と童貞たち 『しとやかな獣』 [1962]

斜に構えた作劇の割に、キャラクターは人におもねろうとする。これが苦手だ。高松英郎が内情を吐露するのは構わない。彼はテンパっているからだ。しかし、若尾や伊藤雄之助が苦労話で同情を誘うのは、覚悟が足りない。彼らの斜に構えた言動がスポイルされ、…