2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ジーン・ウルフ 『アメリカの七夜』

タイトルは失念してしまったが、サブ・サハランかどこかの長老が19世紀の欧州辺りを訪ねて文明の利器にケチをつけて回るあの探訪記は、小学生のわたしをいたく憤激させた。今読んでもおそらく憤激すると思う。長老の偏狭さに憤ったのである。 内容は長老が自…

ダン・シモンズ 『ハイぺリオンの没落』

会議室小説であるから、マイナ・グラッドストーンの機能面が突出して、悪化する事態に対応するマイナの根性が試されるおなじみの展開を期待してしまう。実際、半ばそのように構成もされている。しかし、根性を試す筋に割には、彼女の内面が開示され過ぎてい…

格調とは何か 『イースター・パレード』

Steppin' Out With My Baby の間奏でやるアステアのハッスルがもどかしい。サル顔の貧相な男が人外のヘンタイ機動を行うグロテスクがアステアの魅力であるのだが、当該の場面ではアステアの挙動がスロー描画されることで、そのヘンタイ機動が封じられてしま…