2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『来る』(2018)

主人公の交代劇がどうにも受容し難い。 妻夫木聡の闇と哀しみはともかくとして、岡田准一と小松菜奈がわからない。この二人は何かにクヨクヨしているのだがその内容に乗れない。岡田は妻に中絶を強いて離婚している。なぜ彼が中絶に強いたのか説明は抽象的で…

徳が敵意を越える

成人した秀頼に家康が初対面する場面が司馬の『豊臣家の人々』にある。秀頼がどんな男に成長したのかドキドキの家康は、駕籠から出てきた長身のイケメンを目の当たりにしてうれしくなってしまう。凛々しさを好む時代の習性が秀頼への敵意に勝ってしまうので…

『七つの会議』(2019)

いつもは大和田と抗争する半沢の傍らでヘラヘラとしていた及川が今作でついに当事者となって香川照之に激詰めされるのである。一種のホラーであり及川も期待通りのストレスフルな反応で沸かせる。が、やはり及川というべきか、この人、半沢とは違った意味で…

ウラル - アドバンスド大戦略

モスクワ4pzにおいてカリーニンからヴォルガを渡河してモスクワを後背から襲うとなると、マップの制約から、史実から見れば不可解な事態が生じてしまう。前に触れたとおり、ゲームでは何の抵抗もなくモスクワ運河東岸に沿って南下できる。モスクワはマップの…