2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
スピットファイアの写真集を広げた男が、機体の美しさを滔々と語って聞かせると、女は不機嫌になった。 「戦争の道具じゃない」 男は窮した。 「でもイギリスを守ったんだよ!」 女は納得しない。 あるミリタリ本の後書きに記された作者痛恨の思い出である。…
役所広司の就職を祝う席で怒涛のように立てられるフラグを見よ。みな口々に役所の憤怒調節障害を面と向かって指摘する。酒の席とはいえそれを当人にいったら不味いだろうと、無神経でハラハラさせつつ、職場では絶対に爆発してはならぬと、これもまたしつこ…
ワイマールの本を読むと比例代表制が心底イヤになる。実証的にはこの印象は誤りらしいが、あまりにもグダグダなので比例代表制がワイマールを滅ぼしたと思いたくなる。当時の人々にも同じ印象は確かにあって、議会のグダグダを厭うゆえにファシズムを歓迎す…
沖縄のシュガーローフヒルでは海兵隊のオフィサーは15分ともたなかった。小隊長はトイレットペーパーのごとく交代していったそうだが、ここまで極端ではないにしろ、本作でも大尉(中隊長)が次々と斃れ消耗品の如く交代していく。結果、劇中で計4名の中隊長…
ケースホワイトは難物である。最初のマップではあるが、彼我のユニットの性能差が拮抗するために、殊に初回において経験値のないユニットを正面からぶつけると戦線はたちまち膠着する。完勝を目指すには迂回せねばならない。しかしマップが小さすぎる。した…