2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小説『美わしのアムール』(前篇)

『罪の声』(2020)

星野源の印象がよくない。彼は世代的にロスジェネだが、父親のテーラーを相続して就職難とは無縁である。市川実日子との間には一女がある。市川は相変わらず地味カワイイから益々腹立たしい。絵に描いたようなこの幸福な男がいくら我が身を嘆じたところで反…

地上を概略化する誘導 「父兄運動会の巻」『じゃりン子チエ』

父兄運動会でヨシ江がリレーのアンカーをやることになった。ヨシ江は元陸上で足が速い。テツよりも速い。しかしチエは母の運動能力を知らない。自分の運動能力はテツの遺伝だとチエは信じている。テツは妻の俊足を娘に知られるのを嫌がる。チエを遺伝的に独…

『星の子』(2020)

アンビリーバーが野蛮人に見えてくる相対化が話の趣旨だと思われる。が、殊に公教育の場では、生徒の信仰に対して公共の福祉に抵触しない限り相対的な立場を取るのは常識であって、社会的合意があるのではないか、とわたしは考える。この常識に反する岡田将…