愛をワナビの担保にする

ハルヒ』と『耳をすませば』は恋愛を自己実現の担保にしている。たとえワナビの充足に失敗しても愛がある。ハルヒの心理のなかではワナビの充足が失敗していて、恋愛に逃げるしかない。



狂い咲きサンダーロード』は真性童貞映画だからワナビの担保としての愛を拒絶する。恋愛のために魔墓呂死を解散した健は、恋人に「わたしがいるとあのひとがダメになってしまう」と捨てられる。童貞を貫いた山田辰夫はスーパー右翼に立ち向かい身を滅ぼす。童貞は恋愛を扱えないのだ。