役所広司とともにエアコンのフィルターを掃除乃至交換している夢を見た。
脚立に登って作業している役所は下でそれを見守るわたしに尋ねてきた。
「どうして宮﨑あおいはあんなに女好きなのに、きれいな男の写真ばかり集めているのだ?」
わたしは内心でこの宮﨑あおい像に驚くとともに以下のような理屈を述べ始めた。
同性が相手だと猜疑心や下心に苛まれない。いや実際はそんなことはないかもしれないが、少なくともかかる幻想を抱くことができて安心を得られる。
この理屈には奇妙なところが多々ある。何よりも前提として宮﨑あおいが男として扱われている。しかし夢の中のわたしはかかる不自然には気づかず、得意げに「どうでしょう!」と役所に自惚れの声を上げた。役所は「ふ~ん、さうだね」と如何にも無関心な感じだったが、わたしの方は、こりゃはてなの埋め草になるわいと嬉々としてメモを取り始めた。
夢はそこで醒めた。