ロバート・J ・ソウヤー 『ターミナル・エクスペリメント』 The Terminal Experiment [1995]

ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)
 技術や法の課題が低い分、仕事がやりやすい。あるいは人生の動機に資源を傾斜しない以上、工学的な動静の観察は保持せねばならぬ。法意識の悪意なき希薄さは、生活記述の強度を減じてしまうのだが、その危うい信用構造が一転してヒューモアを醸成し、シムの造形に生彩を与えてくれることもある。