晴信のツンデレ術

 亀治郎は自身のツンデレではなくて、相手のツンデレ性を利用して、女心を把握してしまう。
 まず、ツンツンする柴本幸へ「おなごにはこれである」とラヴ・レターを送る。と、これが不味い歌で、「何とへたくそな歌ぢゃ」と笑われてしまう。つまり、柴本のツンツンが結果的に融解するのである。このあと、恋文は正室池脇千鶴に見られて、今度はそっちにツンツンが波及してしまうのだが。