『ランボー ラスト・ブラッド』の車中場面

 姪を連れて帰る車中のところ。自分は最初姪の視点に同化していて、こんな叔父がいたらどんなに心強いかと羨望した。ところが次の瞬間、ゾっとする。むしろこの叔父にならねばならないのである。
 ここでランボーの台詞が始まる。こんな俺でも家族を持てたと死に行く姪に感謝を述べ始め、俺の人生が語られている感が出てきた。オスであることの辛みに戦慄した刹那、姪からランボーへと視点が誘導されたことになる。