2007-11-17から1日間の記事一覧

古橋秀之 『おおきくなあれ』 [2005]

時間の遡行を可逆的に扱うと、経験の希少性の実感が薄くなって感傷を煽りづらくなるのでは、と考えてしまう。ただいったん遡行が始まり、ワラワラと典型的なトラウマが発見されてくると、可逆性という軽さが何らかの付加価値に寄与することで、古典的なトラ…